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スターナ社製の分光光度計用セルおよびその他の同様な製品は、すでに述べましたように、完全熔着法で製造されていますので、接着剤を使用せずに、火力のみで硝子を熔かし、一枚の均質な板に仕上げることが可能です。
すべてのセルは、熔着後にひずみが残らないように慎重にアニールされ、対薬品性と同様に最大限の物理的強度を与えられています。多少の例外もありますが、セルの安全使用圧力は、3x10 Pa(3気圧)までです。
光学窓の並行度:+-3分以下
光学窓の平面度:4ニュートンフリンジ以内
| 材質 | 光路長 | 光路長誤差 |
|---|---|---|
| 光学硝子 | 10mm以下 | +−0.02mm |
| 同上 | 10から30mm | +−0.1mm |
| 同上 | 40から100mm | +−0.2mm |
| 特殊光学硝子 | 20mmまで | +−0.01mm |
| 同上 | 30から100mm | +−0.02mm |
| 石英硝子 | 0.01から0.05mm | +−0.002mm |
| 同上 | 0.1から0.4mm | +−0.005mm |
| 同上 | 0.5から100mm | +−0.01mm |
セル板の肉厚は標準で1.25mmとなっており、
光学窓の平面度は1センチメートルあたり4ニュートンフリンジ以内となっています。
セルは大抵の溶剤や酸性溶液に耐えますが、フッ酸や塩酸のように直接石英硝子に影響するフッ素系溶液は使用を控えてください。また、pH9以上の強アルカリ溶液も光学窓表面の劣化やセル自体の寿命を早めます。
光路長が0.5mm以下のフローセルは、最終の熔着工程の前とあとで光干渉法によって測定されます。これにより、光路の誤差は0.2 ミクロンまで高めることができます。

スターナ社は主要な光学窓材を5種類用意しております。可視領域用に、光学硝子(G)および特殊光学硝子(SOG)。そして遠紫外領域用にスペクトロシル(Q)および同等品、近赤外領域用にはインフラシル(I)やスープラシル300(SX)および同等品ですが、パイレックス(PX)やUV石英硝子(HH)も取り扱っております。
本カタログ中にご要望の材質がない場合は、別途調達も可能な場合がございますので、お問い合わせください。上記の光学窓材の透過率は下記の波長領域で80%以上を保証しております。
| 光学硝子 | G | 334〜2500nm |
|---|---|---|
| 特殊光学硝子 | SOG | 320〜2500nm |
| パイレックス® | PX | 325〜2500nm |
| UV石英ガラス | HH | 230〜2500nm |
| スペクトロシル®石英 | Q | 190〜2700nm |
| インフラシル®石英 | I | 220〜3800nm |
| スープラシル300®石英 | SX | 190〜3500nm |
蛍光光度計用のセルには、バックグラウンドのないスペクトロシルを強くお薦めいたします。硝子あるいは、グレードの劣る石英を使用しますと、測定対象外の蛍光(バックグラウンド)を生じる場合があります。
スターナ蛍光用石英セルの研磨および独特な製造技術を用いれば、レーザー用途に必要とされる厳密な誤差範囲を守ることも可能です。これらの技術は超真空(UHV)セルの製造にも生かされています。
機器において、Z寸法とはセルホルダーの底から入射光が入る試料室の中心部までの距離を言います。
この、入射窓の断面は円形のものと角型のものがあります。最も効果的なエネルギーとサンプル量の使用のために、セル試料室の形状は入射光と同じ、あるいはそれを少し上回るのが理想とされています。
セルの「Z寸法」は右図のように、セルの底から試料室の中心部までですが、これは装置の寸法と一致していることが重要です。
通常の機器における「Z寸法」は8.5mmか15mmですが、例外的に5mmから20mmまで色々あります。「Z寸法」はサブマイクロセルやマイクロフローセルのようなセルの光学窓が小さい場合、特に重要です。
| 主要機器メーカーの「Z寸法」 | |
|---|---|
| 8.5mm | 日立製作所、サーモエレクトロン、バイオラッド他 |
| 12mm | 日本分光(分光光度計) |
| 15mm | 島津製作所、アジレント、GBC、ヒューレットパッカード、 パーキンエルマー、ファルマシア、モレキュラーディバイス他 |
| 18mm | 日本分光(蛍光光度計) |
| 20mm | バリアン(CARY 50分光光度計) |
